■SONYがSACDを世に広めるため満を持して1999年5月21日に発売した超弩級SACD/CDプレーヤーSCD-1です。その物量の投入量やクオリティ、音質は当時から近年に至るまであらゆる媒体で論評されているので、詳細はそちらに譲ります。余りにもコストが嵩み、採算が取れず、メーカーから販売店やディーラーに余り沢山売らないで欲しい、できればまだ利益が出る二号機 SCD-777ES(約半年後に発売になった)を売ってと頼まれた、といった真偽の程は定かではありませんが、そんな話が当時は流布していました。実際当時の定価500,000は未だにバーゲン価格と言われるのも、使ってみると納得です。
■丁度発売から24年経ち、デジタルオーディオの世界は何世代か進化しましたが、本機の完動品は全く色褪ないパフォーマンスを発揮すると思います。肝心の売りの心臓部(SACDとCD向けの独立したピックアップを持つ)であるピックアップユニットが既にメーカー在庫終了であることから、オークションやフリマサイト、また専門店でも「読み込み不良」若しくは「不安定。保証はできない」といった個体ばかりです。
■私自身かつて3台「稼働品」のusedを購入し、最初の2台はハズレでした。今回の出品は「メンテ済み、完動品」を、店頭でノーマルCDとSACDのあらゆるフォーマット(専用、ハイブリッド、異なるメーカー等々)をかけさせてもらい、自分で車で運んで来て設置したものです。現在も使用しており、トラブルはありません(普通のCDプレーヤーにもあるるような、読み込み不良や針飛び、またSACDソフトに特有のノーマルCDとして認識される、といったような症状もごく稀に起きることもありますが、その際はかけ直すことで解決しています)。
■音に関して言うと、あくまで主観ですが、SACDは相当凄いと思います。と言っても、響き渡るようなのではなく、どこまでもきめ細かく澄み切った印象です。感動します。また良い意味で期待を裏切られたのはノーマルCDプレーヤーとしての音質でした。私はCD周りは主にWadiaを愛用していますが、引けを取らないどころか、シンプルにこっちの方がいいんじゃないかなという場面も多いです。SACDはソフトも限られていますが、CDプレーヤーとしてこれ程いいと得した感はあります。
■元箱はありませんが、それ以外全て揃っています。取説に加え、貴重な当時のカタログとSONYのSACDテクノロジーのパンフレットもお付けします。リモコンも程度良く、電池室も綺麗です。また、この機種はずっと使い続けるつもりでしたので、別途購入した純正ピックアップユニットKHS-180A(SCD-1及び777ES用)もお付けします。本体はくすみややれ感は全くなく綺麗です。最後の画像にある天板状の小さなあたり傷がわかるくらいです。現状問題なく稼働しておりますが、程度等含め、現状優先にてお願いいたします。
■配送は厳重に梱包して手配いたしますが、精密機器で、かつ重いので、可能であればお引き取りか、または東京23区内であれば宜しければ私が直接お持ちします。スペースと機材の種類に余裕があれば持ち続きたい名機ですが、今回は惜譲させていただくことにいたしました。よろしくお願いいたします。

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